NSPビル
1997 東京都中野区
Office
密集市街地に建つ、上部にオーナーのための住宅をもつオフィスビル。 隣接する高層ビルにより南面からの採光が全く期待できないため、計画当初より、垂直方向の空間配置により下層まで自然光を取り込むことと、視覚的に連続する空間の開放感を獲得することがテーマとなった。
建物全体は、吹抜けを持つ二層を単位としたオフィスと住宅を積み上げた構成である。非常に厳しい日影規制を逆手に取り、セットバックした部分にテラスやトップライトを設けることで、地下あるいは上階においても空への視線を確保している。
この建物では、仕上に素材の質感と存在感を求め、打ち放しの壁面に対して、枕木やモルタル、無垢材フローリング、絨毯、ゴムチップタイルなどを組み合わせた構成としている。
開口部に関しても、外壁のほとんどが延焼ラインにかかるという条件下で空間の連続性を実現するために、小断面でありながらしっかりとした存在感を持つスティールサッシュを新たに開発し、採用した。
日本建築学会作品選奨
JCDデザイン賞'99優秀賞
第33回SDA賞優秀賞
・地区デザイン賞
photo by Toshiharu Kitajima |